子ども、お年寄り、障がい者とともに助け合い、支え合う社会の担い手に。 YMCA健康福祉専門学校

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教育目標の実践

YMCA健康福祉専門学校は、横浜YMCAカレッジ・グループを構成する学校として「横浜YMCA-私たちの使命」に基づき、人間性が尊ばれ、公正で平和な世界の実現を目指して社会に貢献する人材を育成したいと考えています。そのために次のことを大切にしていきます。

1.自己学習能力を身につけた人材を養成します

私たちは、学習の場から体験学習を通じて生きる力を学び取っていきます。本校においては、知的な情報収集にとどまることなく、実習、演習、学校行事など体験から学ぶことを大切にしています。学校で学べるものは、あくまでも基本です。常に変動していく社会の中で、変化の方向を読み取り、今ここで何をすべきかを見極めるのは各自の学習能力に委ねられています。そのためには常に学ぶ姿勢を忘れずに向上心、研究心を持って謙虚に学ぶことで、自らを高めていきましょう。

2.人間関係を豊かにする力を身につけます

人は、複数の人間との関係の中で初めて人となります。「アヴェロンの野生児」や「狼に育てられた子」を例に出すまでもなく、人は平和的な人との関わりを通してお互いに成長していきます。情緒的な行動の持つ意味や、生活課題の解決手段もすべて人間関係の中で学び取っていきます。現代社会は、現実感覚の喪失が心配されるような問題が多く発生し、その背景として、本当の人間的交わりを体験する機会が少なくなっているのではないかと言われています。実習やボランティア活動を通してコミュニケーション能力を高め、学校行事の運営やクラスの活動などあらゆる機会を通して人間関係形成能力を身につけ、豊かな人間関係を築きましょう。

3.サービス提供者にふさわしい社会的な行動様式を身につけます

社会では、ルールやマナーが要求されています。常に相手の立場に立ってものごとを考え、どう行動したら良いのか判断できることが大切です。サービス提供者として身につけておかなくてはならないことを授業や実習を通して学びます。実習先で実習生として学びますが、利用者から見れば職員の一員です。サービス提供者にふさわしい社会的な行動様式は、普段から取り組まなければ一朝一夕に身につくものではありません。あいさつを励行し、時間や提出期限の厳守をみんなで目指しましょう。

4.リーダーシップを発揮できる人材養成を目指します

リーダーシップとは、集団に対して、作用を及ぼす力、指導力、統率力を指します。最近は、多用なニーズを持った利用者や専門職の人々への円滑なコーディネーター(連絡調整)の能力を持った人材も求められています。キャンプをはじめとして、各種学校行事は、学生が主体となって運営をしていきます。その他委員会活動等は、リーダーシップ、コーディネータートレーニングの良い機会です。学年を越えた学生同士の直接的な関わりを通して、積極的に自分の意見を発言できることを目指します。
お互いに時には注意し合いながら、支え合いながら共に目標を持って努力しましょう。

5.ボランティア精神を理解し、積極的に参加します

ボランティア活動を通して「共に生きる」ことの喜びと難しさを体験することを大切にしています。私たちはこれまで「家庭」と「学校」を軸に生活してきましたが、そこに「地域」が加わることにより、さらに自己成長の可能性が広がることでしょう。
ボランティア活動をすることは、「地域(の人々)」と関わりを持つということです。「自ら」 「持てる力で」 「続けて」ボランティア活動をすることによって、多くのことを学んでいきましょう。 YMCAの学生として、各種団体から多くのボランティア依頼があります。活動に積極的に参加しましょう。

全国YMCA専門学校運営ガイドライン

全国YMCA専門学校運営ガイドラインと評価項目(案)(ねらい)

YMCAは、1844年の創設以来、近代工業化社会が進展する中で、都市に生きる青少年達が豊かな人生を自ら切り開くことを援助する団体として活動を行ってきました。その意味において、青少年達が将来の自立した社会人となるために入学しようとする専門学校教育ほどYMCAにとってふさわしい青少年教育事業はありません。また非営利団体であるYMCAにとって、年間を通して、YMCAに在籍する青少年達と関わることが許されることは、人を変革し、社会を変革することを目的としたYMCA使命実現のための重要な機会でもあります。 今日、全国のYMCA専門学校は、その教育の主な対象とする18才人口の減少により、その存在を問われる重大な岐路に立たされています。各YMCAは、専門学校の使命実現の戦略を明確に持って、この状況に対応しなければなりません。
全国YMCA専門学校の使命実現の戦略とは、各専門分野における最高の教育を提供するのはもちろんですが、キリスト教団体、青少年教育団体、国際協力団体、ボランティア団体、野外教育団体、社会福祉団体、市民運動団体等として培っている多様なYMCAの価値及び理念を「スクール・アイデンティティ-」として、カリキュラムや学校諸行事の中に具体的に確立することが求められます。例として、地域の教会牧師を講師としての「キリスト教学」を教科科目として入れる、姉妹YMCAとの交流の機会を学生に提供する、YMCA会員とともにボランティア活動の機会を持つこと等が挙げられます。
以上の戦略を実現するためには、学生と日常的に交わる教職員の意識改革が最も重要な鍵となり、並行して、学生を中心においたYMCA専門学校学枚改革の推進が求められます。そしてこの学校改革は、専門学枚を設置する各ローカルYMCAの行う事業全体の改革と同時に行われる必要があります。

1)学校の主役たる学生理解
学生は指導される対象ではなく、人として尊敬される対象です。教職員は尊敬の対象としての学生に関心を向け、援助者として自ら声をかけ挨拶をおこなう等、常に積極的なコミュニケーションを働き掛ける必要があります。学生のありのままを受容しつつ、是々非々をはっきり伝えますが、それに対する学生からの肯定的な反応を直ぐには期待せず、忍耐強く対峙し、彼らの越えるべき壁の役割を、私たちYMCA教職員は担う必要があります。

(評価項目)

  1. 学生を呼ぶ時に、学生氏名に「さん」「くん」をつけて呼んでいる。
  2. 教職員は、自らすすんで学生に挨拶をしている。
  3. 機会あるごとに学生に声をかけ、励ましたり、様子を聞いている。
  4. 教職員は、常に学生のロールモデルになれるように努めている。
  5. 学生との個別面談を定期的に実施している。
  6. 日常的に、学生からの要望を聞くことができる工夫がある。
  7. 図書館、図書室など学習環境の整備が進んでいる。
  8. 学生がYMCA施設(体育館、プール、ジム、スタジオ等)を日常的に利用できるようにしてある。
  9. 非常勤講師に対しても「YMCA専門学校ガイドライン」の十分な説明をしている。
  10. 学生専用の掲示板を設けている。(紙掲示板、Web掲示板)
  11. 休講掲示には、休講理由が明記してある。
  12. 休講に対しての補講が同時に組んである。
  13. 提出物などの教務管理が確実にできている。
  14. 証明書類等の手続きが、簡単、確実にできるシステムがある。

2)YMCA教職員像
まず、YMCA専門学校教職員として求められるのは教科指導者・進路指導者・生活指導者の三点です。(教職員の基本的態度としては、指導者ではなく援助者の態度が求められます。)従ってこの三点に関する研修(YMCA内外における集合研修・課題図書読後文提出等)が日常的に行われる計画をつくり、実行します。
加えて、YMCAの設置する専門学校教職員として最も求められることは、YMCA理解です。なぜなら、YMCAの専門学校に入学する学生は、各々の専門分野の学びと同時に、YMCAの持つ多様な価値に触れることで、YMCAに入学した意味を持つのです。従って、学生と最も接触時間の多い教職員はYMCAの価値とその理念を伝える第一人者です。そのためにもYMCA理解は教職員の必須条件です。YMCA理解を深める機会はYMCAの中で日常に 行われる諸行事を活かすことによって、様々なYMCA関係者・理解者と出会うことにより得られます。以下に例を挙げます。

(評価項目)

  1. 教職員には、YMCA諸行事への参加を研修として位置づけている。(会員総会、会員交流会、会員クリスマス、職員研修会、チャリティーランなど)
  2. レイパーソンとの出会いの機会、海外YMCAゲストとの出会い、教会牧師との出会い、他YMCA関係者の出会いなどの機会を設けている。 (短時間であっても、海外YMCAゲストなどを専門学校教職員室へ案内し紹介することも大切です。)
  3. YMCA関連の課題図書を共に読む読書会(YMCAオリエンテーションシリーズ、若き日のジョージ・ウイリアムズ、個別YMCA史等)などを設けている。
  4. 日本YMCA大会、YMCA世界大会、アジア大会等への参加・海外姉妹YMCAとの交流、他に教職員が参加できるようにしてある。
  5. YMCA活動紹介を体験入学などで資料の配布とともに実施している。
  6. 保護者会や講師会で教職員全員が、YMCAの諸活動報告を実施している。
  7. 非常勤講師にYMCAの価値を機会あるごとに伝えている。
  8. 学びえたYMCA理解を学生と共有する時をもっている。

3)教職員採用の考え方
職員は公募され、面接をはじめ適性試験、模擬授業等を経て採用されることが望ましいと考えられます。この意味するところは、雇用者と被雇用者の緊張関係をつくり、雇用者としてのYMCAはその義務を全うするために採用した職員へのケアー、教育訓練・研修の責任を負うことです。
(*教職員とは、一般職、専門職、嘱託職、パートタイマー職を指す。非常勤講師も原則的には含まれるべきです。)

(評価項目)

  1. 教職員採用の際に、YMCA活動紹介を実施している。
  2. YMCA活動の担い手になることを採用の条件に加えている。
  3. 教授は、教員の主たる業務であるが、YMCAの価値を伝えることも重要な業務であることを伝えている。
  4. 非常勤講師の採用時に、YMCA理解研修を実施している。
  5. YMCA全体行事への参加は、教職員に必要なこととして採用時伝えている。

4)授業評価システムとシラバス
各学期終了毎に、各授業が評価されなければなりません。その為にもシラバス(授業の概要とスケジュール)が作成される必要があります。授業評価は、個別授業の担当者が自分の授業を自ら評価することに第一義の意味があります。その内容を情報公開するかどうかは、より高次な授業評価を各自の主体性・責任によって行う次の段階として考えられます。また、教職員の教授法を援助する研修会、日常使用するティーチャーズマニュアル、教育技術方法論に関する書籍などが提供されるべきです。

(評価項目)

  1. 授業シラバスを作成している。
  2. ガイドブックなどを作成し、教職員、学生にシラバスを公開している。
  3. 教職員自らが授業評価をしている。(学期一回、年一回)
  4. 学生による授業評価を実施している。(学期一回、年一回)
  5. 教授方法について教職員・講師研修会を実施している。(学期一回、年一回)
  6. YMCA理解、教授法などのティーチャーズマニュアルを作成し、教職員に配布している。
  7. 教育技術方法論に関するテキスト等を提供している。

5)会議体の機能活性化と効果的コミュニケーション
専修学枚設置基準に基づく専門学校制度や専門性の高い教育施設は、概して閉ざされた世界を持ち、官僚的になり、失敗を恐れ、消極的な学枚運営に陥り易くなります。今日において露呈している日本社会のあらゆる問題点の根幹と同根のものです。
YMCA専門学校の価値と言うべき特徴の一つは、自由闊達なボランティア性にあります。あらゆる情報が飛び交い、思いもかけない新たな発想・情報が生まれる機会が、YMCAの中に多くあります。いわゆるYMCAらしさです。その情報は新しいプログラム開発や、学校改革、新しい学生ケアーへのヒントとなります。これらの情報が単なる思いつきや言いっぱなしに終始せず、システムとして構築され、成果を得るために、意思決定ラインとしての会議体の働きが尊重されなければなりません。

以下会議体の例(協議内容)について述べます。
専門学校本部会が委員会・評議員会一常議員会一理事会
(年間事業方針計画、予算作成とその遂行状況及び評価を行います。)

  • ・全体職員会(学校運営全般の情報交換・協議を行います。)
  • ・学科主任会(各学科の情報交換、学校全体の共通カリキュラム、合同行事の協議)
  • ・各学科分科会(各学科の学生援助、学科運営について協議します。)
  • ・朝礼、事務会(全数職員による日毎の予定、学生への伝達事項の確認をします。)
  • ・教職員礼拝(教職員または教会牧師へ奨励を依頼、キリスト教理解の機会とします。)
  • ・新入教職員研修・懇談会(専門学校組織のトップである総主事・校長との交流を通してYMCA理解、キリスト教理解、専門学校教育理解を深めます。)

(評価項目)

  1. 定期的に専門学校職員会議を実施している。(週一回、月二回、月一回、学期一回)
  2. 学科主任会、学科会議を定期的に実施している。(週一回、月二回、月一回、学期一回)
  3. 毎朝、教職員礼拝を実施している。
  4. 定期的に教職員研修会を実施している。
  5. 定期的に非常勤講師研修会を実施している。
  6. YMCA理解を中心とした研修会を実施している。
  7. YMCA理解のためにYMCA全体研修に参加を奨励している。

6)総主事・校長の役割
生涯の大切な一時期を全日制学生として、最終学歴の場であるYMCAに通う学生に対し、YMCA職員組織のトップにある総主事または校長は、彼ら・彼女らに日常的に、直接語りかけ、挨拶し、交わる機会を持つことが求められます。また教職員と学生の教育現場に積極的に介入し、YMCAの教育理念を常に伝え、教職員を励まし、ケアーする責任を持たなければなりません。また集団のリーダーとして、学枚内においての集団目標の明示、役割分担の明確化、規範の明示、許容的環境づくりに努力せねばなりません。この態度と実行は教職員間、学生間に心理的安定感を生み、良きYMCA専門学枚の校風づくりに大きく貢献します。

(評価項目)

校長または総主事は、
  1. 校長自らが、学生に挨拶をしている。
  2. 校長は、始業時前に学校全体を見て周り、学習環境の確認をしている。
  3. 校長は、授業中の学生の様子を見て回っている。
  4. 校長は、講師に随時、声をかけて授業の様子や学生の様子を聞いている。
  5. 校長は、特に非常勤講師からの声を聞くことができるように工夫している。
  6. 校長は、会館管理担当者からの声に耳を傾け、得た情報を教職員にシェアしている。
  7. 校長は、率先して、YMCAの使命を学生、教職員に伝えている。
  8. 校長は、YMCA専門学校の教育目標を明示し、学生、教職員に日常的に伝えている。
  9. 校長は、学内委員会等に列席し、学生を励まし、助言できるように務めている。

7)地域との関係づくリ
YMCA専門学校は地域と良好な関係を保ち、地域から孤立せずに、地域の一員として、責任義務を果たしていることが必要です。

  • ・地元町内会、老人会、子供会等との関係づくり(学園祭などへの招待、老人会とのスポーツ交流、学生による子供会へのレクリエーション指導等)
  • ・福祉施設等へのボランティア派遣
  • ・専門学校に関わる全ての教職員による実習・就職先訪問、学校訪問、都道府県専各連及び加盟枚との交流(専各達スポーツ大会等)

(評価項目)

  1. 地元町内会との連携を持ち、地域での役割を持っている。
  2. 近隣の老人会との協働で、プログラムを持っている。
  3. 近隣の子ども会との協働で、プログラムを持っている。
  4. YMCA祭、学園祭には、近隣諸団体に招待状を出している。
  5. 近隣諸団体から、講師の派遣依頼などがある。
  6. 学生が、近隣諸団体への各種ボランティアに出ている。
  7. 都道府県主催の専門学校スポーツ大会などには積極的に参加している。
  8. 都道府県専門学校各種学校協会の専門学校委員を担当している。
  9. レクリエーション協会、キャンプ協会とは連携を持っている。

8)保護者との関係づくり
学生のことを最も親身になって考えているのは保護者です。入学試験前の保護者対象のYMCA専門学校説明会をはじめ、入学後の保護者会、保護者通信の発送を行うなど、保護者とのコミュニケーションを活性化することが必要です。また、保護者の立場を越えて、YMCAに関わる一個人として各保護者をとらえてケアーする、保護者対象のセミナー・学習会、YMCA生涯教育講座等の保護者向けサービスプログラムなどの提供を行うことも大切です。

(評価項目)

  1. 保護者対象にYMCA活動紹介を実施している。
  2. 保護者会を定期的に実施している。(入学前、学期一回、年一回)
  3. 学生の様子を定期的に保護者に伝えるニュースを発行している。
  4. 保護者対象のセミナー・学習会を実施している。
  5. YMCA保護者向けサービスプログラムを実施している。
  6. 保護者(個人)面談を定期的に実施している。(随時、学期一回、年一回)
  7. YMCAニュースを毎月届けている。
  8. ボランティア情報を保護者に向けて定期的にシェアーしている。
  9. YMCAでボランティアしている保護者がいる。

9)全国YMCA協力の推進
各地にあるYMCA専門学校が上記のガイドラインに則った運営を行う為の相互操助活動が求められます。各YMCAの事情や歴史を十分に配慮しながらも、他YMCA関係者を招き、自YMCA専門学校運営内容のコンサルティングの実行、教職員研修計画の作成などの共同作成が求められています。

(評価項目)

  1. 他YMCAとの協働プログラムを実施している。
  2. YMCA専門学校推進会議には、必ず出席している。
  3. 全国YMCAカレッジグループのメールアドレスを活用している。
  4. 他YMCA専門学校のニュースを把握している。
  5. 合同教職員研修を企画している。


<YMCA専門学校教育(仮称)の作成についてご協力のお願い>
YMCA専門学校ガイドラインはYMCA専門学枚の方向性を示す、緊急対策的な内容です。今後、YMCA専門学校教育の理念とその方法を具体的に社会へ公開出来る標記(仮杯)の作成を、このガイドラインを下敷きにして、上記の評価を重ねることで、全国YMCA専門学校教育(設置基準)を作成しようという試みです。評価項目についてもご意見をいただけたらと思っています。よろしくお願いいたします。

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